本日はセンター試験だったようで、センター試験といえば成人式と並んで雪が降ることが多いイベントですが、暖冬のせいもあってか良い天気に恵まれたなんてまるで天からの祝福みたいですね、なんてこっそりひっそりと考えている管理人です。みなさま如何お過ごしでしょうか?
今回の作品はみんな大好き私も大好きな人気ゲーム「女神転生」シリーズを題材としたもの。
王道の少年漫画のようであり、特撮ヒーローのようでもある。そしてどこか戯曲めいた雰囲気もある、そんな作品。
それでは、はじまりますよー。
やる夫の魂は虚ろなようです

今回紹介する作品のタイトルは「やる夫の魂は虚ろなようです」になります。
2016年に発表されて同年に完結。全15話と聞くと短いように感じるかもしれませんが、中身はみっちり詰まった長編作品です。
あらすじは以下ありがた明神やる夫wiki様より。
高校生の鳴海がアルバイトの初日に熊の着ぐるみを着ていた所、見知らぬ少女が切羽詰まった様子で助けを求めてきた。どうしたものかと思案している僅かな隙にその少女は走ってどこかに行ってしまう。
少女の事が気になり後を追いかけた所、黒ずくめの何者かが少女に襲い掛かっている所に遭遇した。反射的に殴り飛ばし、少女と共に逃げる鳴海。しかし黒ずくめの者達はどんなに強く殴られても平然と追ってくる。
徐々に追い詰められていく少女と鳴海、しかし間一髪の所で第三者の助けが入った。助けてくれた誰かは、聞き慣れない呪文を唱え、人とは違うナニカを使役し襲い掛かってくる奴らを撃退していく。
ただの高校生だった鳴海は、この事件を切っ掛けに、本来関わるはずのなかった裏側の世界に足を踏み入れていくこととなる。
といった感じですが、ヒロインはあらすじの少女ではありません(ある意味ではヒロインだが)
主人公は鳴海を助けたやる夫で、ヒロインは上記の画像にもあるメアリ。そしてこのメアリはもう一人の主人公でもあったりするのです。
そういった意味では本作はこの二人の物語といっても過言ではないのかもしれませんね。
ちなみに、あらすじに出てくる鳴海はやる夫の相棒というポジションになりますが、彼もまた、本作にとってなくてはならない人物といえるでしょう。
女神転生の世界観を借りたオリジナルストーリー

女神転生の作品としては大きく分けて2つあります。
それはポストアポカリプスの「真・女神転生」系か、現代の裏でうごめく超常と対する「デビルサマナー」系です。ペルソナ? あれはもう別のゲームでしょ?
本作は1話完結型の作品で、やる夫たちがフリーのサマナーとして悪魔の関わる事件を受け秘密裏に解決していくというのが大筋となっているので、傾向としては後者のデビルサマナー系の作品といえます。
また、女神転生の世界観ですので悪魔や魔法といった設定はおおむねファンなら馴染みのあるものといえますが、ストーリー展開としてはあくまでオリジナルなので、女神転生を知らなくても問題ないのは安心ですね。
本作の珍しい点として、魔法が漢字表記であるということが挙げられます。多くの女神転生系作品がカタカナなのに対して、管理人的には漢字表記は本作以外に知りません。珍しいよね?
満たす物語

本作を一言で語るのならそれは「満たす物語」といえます。
例によってネタバレが好きではないため具体的に突っ込んだことはあまり書きませんが、本作は虚ろな器を、空いている隙間を、無くした過去を「満たす」物語であると私は感じました。
もちろん、ストーリーの面白さ、バトルの緊迫感、そして物語の冒頭や合間に挟まれる演出など、魅力は数多くありますので多くの方におすすめの作品です!
あ、それと鳴海のカッコよさとメアリの可愛さも忘れてはいけない。そのためこの二人が好きな方にも強くおすすめしますw
また、現在では本作の続編も連載しておりますので、本作が気に入った方は是非ともそちら「やる夫の魂は虚ろだったようです」もご覧になってみてください
読者の心も満たしてくれる物語「やる夫の魂は虚ろなようです」おすすめです!