前回の更新から二か月以上。なんかそろそろ平成が終わるらしいので、こりゃ更新しとかないけんと思ってみても、なかなかに時間を作れずいよいよもって三月も終わりとなってしまいました。皆さん如何お過ごしでしょうか?
暖かくなって春眠暁を覚えず? べらんめえこちとらまだ寒いわい! あ、あと鼻が痒いとか言わないでくださいね。私も辛いんですw
そして来月一杯で平成が終わるとか震えて眠るしかないですわ(汗
とまあ、そんなこんなで久しぶりの更新でご紹介する作品は今年に始まり完結した新作ほやほやの作品でございます。
意外なキャスティング、意外な展開、そして心に雪解けのようにしっとり残る物語な本作。
それでは行ってみましょう!
メンヘラ妻と豪快夫

今回紹介する作品は2019年1月21日から同年2月19日にかけて連載されたかなり新しいもので、その名も「メンヘラ妻と豪快夫」です。
タイトルが表面的な内容そのものズバリで、メインとなる登場人物はメンヘラ妻こと純狐さんと、豪快夫ことトリコさんになり、基本的にはこの二人の日常を描く物語。
いつもお馴染みやる夫wiki様の概要も
メンヘラ&ヤンデレ気質の純狐と、豪快で細かい事は気にしない愛妻家のトリコとの日常を描く。
とまあこんな感じで実にあっさりさっぱり塩味でございます。
話数的にはそれほど多くなく、やる夫wiki様的にも中編となっていますが、個人的に短編と中編の真ん中くらいな感じな本作。ただの日常系と思っていると足元救われること間違いなしなのですw
物語もさることながら、それとは別の部分でラストは面白い本作。詳細はその目で確認してほしいですねw
かなり珍しいキャスティング

本作のメインキャラクターたちは純狐さんとトリコさんですが、やる夫スレにおいて両名ともメインを張るというのはとても珍しいキャラクター。
もちろん、珍しいからといって合わないかといえばそんなことはなく、本作はこの二人のキャスティングありきといっても過言ではないほどのハマりっぷりなのです。
そんな意外なキャスティングを見せる本作は、物語のスタートからぶっ飛んでいます。
メンヘラ妻である純狐さんはヤンデレ属性も持ち合わせており、さらにコミュ障も併発しているため話すのが苦手なうえに狂気じみた笑顔がさらに人付き合いを困難にしていきます。
そしてそんな地雷臭満載の属性を搭載した純狐さんを伴侶とするトリコさんは、これまた規格外の豪快さを兼ね備えた原作に負けじ劣らずの快男児。壁に自分の名前がビッシリあっても問題ありませんww
Q:やる夫スレなのにやる夫がメインではないんですね?
A:そんなこともあるし、それが許されるからこそのやる夫スレである(ドンッ
病みから闇へ、そして……

本作の面白さを語るにあたってとても重要なポイントは、なんといっても「転調」にあるといえます。
転調ってなんぞや? と思う人もいるかもしれないので説明すると、転調とは「曲の途中で他の調べに変えること」という音楽用語で、物語においてもしばしば使用される手法。
その転調を本作に当てはめると、ギャグ調のスタートからは思いもよらない転調が本作終盤には仕掛けられています。
もちろん、こういった手法の作品は少なくはないですし、例によって詳細を言ってしまえば面白さは半減してしまうのですが、あえて明言するのであれば管理人は本作ラストで涙腺にきました(ドンッ
また、やる夫スレの場合はやる夫が主人公であったりメインであったりする作品の方が好まれがちですが、本作のようにやる夫以外をキャスティングして面白い作品というのは結構あるのです。
そういった意味合いでも物語のボリュームに完成度とおすすめの一作となっています。
意外なキャスティングから意外なラストへ通じる物語。そしてただ一つの幸せを握りしめる物語「メンヘラ妻と豪快夫」おすすめです!